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膝の内側側副靱帯について機能解剖を中心にまとめました。





膝の内側側副靭帯は(medial collateral ligament:MCL)は膝関節の内側面に広がる扁平で幅広い構造をした靭帯である。内側膝蓋支帯線維や内側関節包などとともに膝内側部の補強をしている。MCLは前方(前縦走線維)と後方部分(後斜靭帯および内側関節包靭帯)とからなる。
膝の内側側副靭帯(medial collateral ligament:MCL)
(引用:人体解剖カラーアトラス



大きな前方部分は比較的判別しやすい約10cm長の浅層線維からなり、遠位では、脛骨内側近位面に付着する前に内側膝蓋支帯線維と混じる。鵞足の深層を通り、その付着部は鵞足付着部のすぐ後方にある。
膝の内側側副靭帯(medial collateral ligament:MCL)の付着部
(引用:人体解剖カラーアトラス



近位から遠位にかけて、MCLの前方部分は後方から前方へとわずかに斜めに走る。この線維は45~60°屈曲位で直線状になり、これより伸展位では後方凸、60°以上の屈曲位では大腿骨付着部が回転し線維が巻き上げられる。これらのことにより、MCLは膝関節屈伸の全可動域にわたり緊張を保ち外反不安定性の制動因子となっている。特に、10°以上の伸展域と100°以上の屈曲域では緊張度が高くなる。
膝の内側側副靭帯(medial collateral ligament:MCL)の屈伸による影響
(引用:理学療法29巻2号『膝内側側副靭帯損傷の機能解剖学的病態把握と理学療法』



MCLの後方部分は、短い線維群からなり、前方線維より深層にある。これらの線維の遠位付着部は広く、後内側関節包、内側半月、半膜様筋の厚い腱に付着する。膝関節の後内側の安定性を担っている。後方部分のうち浅層に位置して、後内側関節包に付着するものを後斜靭帯、深層にあって内側半月板や関節包と密に連絡しているものを内側関節包靭帯と区別する場合もある。

側副靭帯の主な機能は、前額面における過度の動きの制限である。膝関節伸展時、MCLの前方部分が外反または外転方向のストレスに対して主要な抗力を発揮する。
屈伸運動においては、上述の通り、前方部分が緊張することで側方の安定性を担うが、屈曲位では関節包と靭帯は相対的に緩み、制動力は低下する。
膝の内側側副靭帯(medial collateral ligament:MCL)の機能解剖
(引用:筋骨格系のキネシオロジー



回旋についてはMCLの前方部分がその走行から外旋の主制動機構となり、内旋では弛緩する。またPOLは線維長が短く、関節包と密に連絡しているため、膝の内・外旋を制動する。
膝の内側側副靭帯(medial collateral ligament:MCL)の回旋による影響
(引用:理学療法29巻2号『膝内側側副靭帯損傷の機能解剖学的病態把握と理学療法』



回旋制動においても、膝関節が屈曲位をとる場合、側副靭帯の側副靭帯の過度内旋や外旋に対する抵抗力は限られている。脛骨上での大腿骨完全伸展でロックされた状態の膝関節では、MCLと後方関節包の他動的張力が増大する。終末伸展回旋を含む膝完全伸展位では、側副靭帯は完全屈曲時より約20%伸張する。



<参考>

膝内側側副靭帯損傷の機能解剖学的病態把握と理学療法、今屋健ら、理学療法29巻2号




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起始:肩甲骨の肩甲下窩、肩甲下筋膜
停止:上腕骨の小結節と小結節稜、肩関節包
作用:肩関節の内転、内旋。
支配神経:肩甲下神経(C5~C6:腕神経叢の後神経束)
筋連結:棘上筋



●腋窩後壁の一部を構成する。

●肩甲下窩に位置する三角形の筋で、筋腹は厚く、切断面の中央部にはひも状の停止腱が存在し、多羽状を呈する。
肩甲下筋の解剖図
(図:骨格筋の形と触察法

●肩甲下筋膜は肩甲下筋を被い、肩甲骨肋骨面の縁につく。肩甲下筋の起始ともなる。

●肩甲下筋と肩関節包との間に滑液包が存在する。腱の上縁部にあるものと、それより下方に出現するものとがある。後者は通常肩関節腔と交通する。
肩甲下筋腱の滑液包
(図:解剖学―分担 (1)

●棘上筋、棘下筋、小円筋とともにローテーターカフ(回旋筋腱板)を構成し、肩関節を安定させる。

●上腕骨頭が三角筋、上腕二頭筋、上腕三頭筋長頭によって上方に引き寄せられるのを防ぐ。

●肩甲下筋腱は中関節上腕靭帯や関節包前部と一緒になり上腕骨解剖頸の前面に沿って走行し、上腕骨の前方並進や極度の外旋に抵抗する。肩甲上腕関節に対して前方からの持続的抑止力を提供している。
肩甲下筋と中関節上腕靱帯
(図:筋骨格系のキネシオロジー

●肩甲下筋は三角筋前部線維、大胸筋、広背筋、大円筋などとともに肩甲上腕関節の主要な内旋筋の働きを持つ。これらの内旋筋の多くは水泳動作にとって必要な強力な伸展筋や内旋筋でもある。

●後ろのポケットに手を伸ばす動作に使われる。

●腕を頭上へ完全に持ち上げられないときは、この肩甲下筋の短縮の可能性がある。



●肩甲下筋の触診:上肢を挙上させた背臥位。腋窩の後壁を形成する広背筋と大円筋のすぐ前内方に指を置き、肩甲骨の外側縁を探す。ここから胸郭の方に向かって肩甲骨前面に沿って指を滑らすと肩甲下筋の筋腹に触れることができる。



●肩甲下筋のマッサージ:外側縁からのアプローチは上記の触診方法と同じ。内側縁からは肩甲骨と胸郭との間に指を滑らせて、前鋸筋や肩甲骨の内転筋群を介してマッサージする。
肩甲下筋のマッサージ
(図:クリニカルマッサージ―ひと目でわかる筋解剖学と触診・治療の基本テクニック

●肩甲下筋の関連痛パターン:肩甲骨の上や肩後面から末梢へ5~8cmの範囲に広がる強い痛み。肩後面から下方へ広がる痛みと手関節掌背側に出現する痛み。
肩甲下筋の関連痛パターン
(図:ビジュアルでわかるトリガーポイント治療

●肩甲下筋のトリガーポイント:腋窩部下縁付近の肩甲下筋腱



●肩甲下筋の徒手筋力検査:
肩甲下筋の徒手筋力検査
(図:筋:機能とテスト―姿勢と痛み

●関係する整形外科的検査:前方不安定感テスト(Anterior Apprehension Test:アプリヘンションテスト)



●アナトミートレイン(Anatomy train):ディープバックアームライン(The Deep Back Arm Line)に属する。このラインは第7頸椎や上位胸椎の棘突起から起こる菱形筋から始まり、ローテーターカフ(棘上筋、棘下筋、小円筋、肩甲下筋)、上腕骨大結節、肩関節包へと続く。ここで後頭骨から起こる外側頭直筋や第1~4頸椎横突起から起こる肩甲挙筋から始まるラインと合流して、上腕三頭筋、肘筋、尺骨の肘頭、尺骨の骨膜、尺骨茎状突起、手根骨尺側の靭帯、小指球筋へと至る。スパイラルライン(The Spiral Line)との関係も考えられている。
アナトミートレイン(Anatomy train)のディープバックアームライン(The Deep Back Arm Line)
(図:アナトミー・トレイン 第2版―徒手運動療法のための筋筋膜経線

<参考>












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肘関節の関節包は腕尺関節、腕橈関節、近位橈尺関節という3つの異なる関節を包含しており、広く、ゆるくその運動に応じて部分的にヒダやふくらみを作る。関節包は薄いため、その前方は斜走線維束によって補強されているほか、側面は内側側副靭帯と外側側副靭帯によって補強されている。



関節包の付着は上方においては内側上顆、外側上顆を除き、鉤突窩、橈骨窩および肘頭窩の上までを包む。下方では橈骨頸と尺骨滑車切痕のまわりに付着する。
肘関節の関節包 肘関節の関節包
(図:解剖学―分担 (1)

関節包の内側には多くの滑膜ヒダ、滑膜絨毛があって、屈伸により空虚となる鉤突窩、橈骨窩、または肘頭窩をうずめる。また関節包が最も緩んだときは屈曲約80°であり、肘関節の関節内圧も最低となるため、関節炎や腫脹のある人にとってはしばしば「快適肢位」である。


なお、緩い前面には上腕筋、後面には上腕三頭筋、肘筋の筋束の一部が着いて関節包を張り、屈伸によって前面または後面が関節腔内へ折れ込むことを防いでいる。
肘関節の関節包
(図:運動解剖学


<参考文献>
運動解剖学










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